· 

NEMのサーバーマイルストーンは、BisonとCow、Dragonの3つで構成

ネム(NEM) CatapultにてCowというサーバーリリースマイルストーンのアップデートが公開された。それに伴い、いくつかシステムが変更されると同時に新しい機能も追加される。Cowに含まれる機能はどのように使われるのだろうか。

アカウントフィルタ

アカウントの所有者は特定のトランザクションをブロックできる。あらかじめ定義されたモザイク(トークン)のみを受け入れるようにすることもでき、定義されていないモザイク(トークン)が含まれるトランザクションは失敗となる。特定のモザイクやアドレス、あるトランザクションから発信されたものに対して、ホワイトもしくはブラックリストに設定できる。

エイリアス

エイリアスの使用により、ネームスペースをアカウントまたはモザイクと紐づけられる。人間にとって読みやすく区別しやすくなる。トランザクション送信時にアカウントのエイリアスをアドレスとして使用することができる。

クロスチェーンスワップ

異なるブロックチェーン間でトークンを交換できるようにする機能。第三者を経由せず、直接的に異なる暗号通貨を直接交換することができる。今回の更新では、他のブロックチェーンとの互換性を高めるために、新たなアルゴリズムが追加された。

レシート

バックグラウンドの条件変更により、複雑なトランザクションが可能となる。ロックされた資金が自動的に口座に返却されると、追加の取引は記録されない。よって、アカウントの残高を増やす変更として表示されることがある。レシートは、これらのすべての変更の証拠を提供する。

モザイクとネームスペースの分離

これまで、モザイク(トークン)は特定のネームスペース(ドメインのようなもの)に置かれており、ネームスペースを更新しないと期限切れで使用できなくなっていた。モザイクとネームスペースを分離することで、期限切れで使用できなくなるモザイクがなくなり、モザイク単体(ネームスペースに置かれることなく)で存在することができる。

ハーベスト機能の強化

プライマリーチェーンとは別なモザイク(トークン)をハーベスト通貨として設定できる。
プライベートネットワークのカスタマイズや新しい経済モデルのカスタマイズが可能となる。

ノード評価

パブリックネットワークでは、誰でもノードを実行できる。そのなかで、ネットワークを妨害するようなノードを実行しようとする可能性もある。ノードがリモートピア接続すると、ノードはリモートへの信頼を増やす。ノードは要求されたデータを処理したあとに信頼カウンタを適宜更新する。