昨日、ワシントンに拠点を置くシンクタンク「Bipartisan Policy Center」にてパネルディスカッションが行われ、参加したCFTC、SECのコミッショナーらは「ビットコインETFの価格操作」について言及
決済指数を通じて数学的な処理を施すことで、取引所の流動性が低くても、価格操作を容易にされないよう設計することは可能だ。
例えば、あるビットコイン先物取引では、複数の取引所における平均価格を5分足で計算したものを基準に、1時間間隔で決済が行われている。
その為、インデックスの価格を操作行うためには、複数の取引所において、複数の5分間隔かつ過半数の取引量を占める必要があるため、市場操作は極めて困難であると見ている。
SECは、ビットコインETF承認に消極的な態度をとり続けている。
私が懸念していることは、ビットコイン市場の現状を判断し、十分に規制されていないと結論付けるといったような、メリットに焦点を当てたアプローチをしているように見受けられることだ。
規制のされていない市場は数多くあるが、それにもかかわらずプロダクトは作られている。未だに承認を下さない理由として、「十分に規制されていない」点を挙げることに関しては、SECも再度見つめ直す必要があるだろう。
SECへのビットコインETF申請の状況
米時間11日、CboeやCMEが提供するビットコイン先物取引を一部に組み込むETF商品がReality Shares社などから米SECに申請されていたが、その翌日に同申請が取り下げられた。
同ETF商品は、以下のような商品で構成されていた。
- 米ドル建の短期債権
- 英ポンド建の短期債権
- 日本円建の短期債権
- スイスフラン建の短期債権
- ビットコイン先物
- MMF(マネー・マーケット・ファンド)
仮想通貨に係るビットコインETFの価格操作リスクは低い|米CFTCとSECが異例の対談を実施https://t.co/Q7bgDZnpVq
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) February 14, 2019
米規制当局CFTCとSECのコミッショナーらが「ビットコインETFの価格操作」に関して公の場で意見を交わした。両規制当局がETFについて公でディスカッションする場面は極めて異例となる。